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【卒業生インタビュー】カナダ高校野球留学・福井康貴さん(2017年6月卒業)

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中学2年の時に参加したBBCの海外野球ツアーで目覚め、カナダの高校へ野球留学をした福井康貴選手。目標を見失わずいつも野球を優先してきたという、充実した高校生活についてお聞きしました。『人とのつながりを教えてくれたカナダ留学』カナダでの野球留学を振り返ると、人とのつながりというものを知った3年間だったと思います。野球を通じて多くの人と出会うことができました。また、日本にいる時は何気なく会っていた友達と会えなくなり、電話やメールでコンタクトをとって何とか話すという状況になって。当たり前のように思っていた友達との関係も、大切なつながりなのだと感じるようになりました。自分にとっては、英語の習得よりも大きなことだったと思っています。『野球と勉強の両立には友達や仲間の存在が大きい』言葉はとにかく話せば覚えるので、友達をたくさん作ることが大事です。僕は野球をしていたから、スムーズに友達づくりができました。1年目は会話の内容を理解できるようになりたくて、できる限り友達と一緒にいるようにしました。でも、実は1年生の時に、英語科目を落としてしまったのです。それでもきちんと卒業できたので、焦る必要はありません。2年生になると必須科目があり、絶対に落せないというプレッシャーがありました。英語は会話に困らないくらい上達しましたが、勉強そのものは難しかったと感じています。それには常に野球を優先してきたということも一つの理由だったと思います。たとえば、宿題が残っていても、そのために練習を切り上げて帰るようなことはしません。夜の練習もしっかりとして、その翌朝に学校に行ってから宿題を仕上げていました。野球の時間を削って勉強をしていたら、普通の留学になってしまいます。自分は野球をするために留学をしたのだから、その目標を失ってしまっては意味がありません。そのためには工夫が必要で、勉強は最低限のことをこなし、あとは常に野球を優先していました。また、野球と英語のモチベーションアップに大きな影響を与えたのが、Taiseiという後輩の存在。入って来てすぐにメンバー入りした彼を見て、火がついたのです。Taiseiの存在が、自分を成長させてくれたと言ってもよいでしょう。『ケガで折れた心を取り戻した父の言葉』毎日が新鮮で充実していましたが、2年生の時に、肩と腰を痛めるケガをした時期は、1番つらかったです。チャンピオンシップでは、代走でしか試合に出ることができず、悔しい思いをしました。そんな状況に心が折れそうになり、日本にいる父に相談しました。すると父は「何のために行っているのか。ケガは一時のこと。たかが数か月で、10年以上の経験を棒に振るのか」と。喝を入れられたおかげで、気持ちが復活。相談してよかったなと思いました。逆に嬉しかったのは、リーグ8位から逆転してチャンピオンシップに出られたこと。また、最後にRyoのチームと対戦して勝ったこと。自分にとってはRyoに勝ったという思いになりました。Ryoは、同じ時期にカナダ留学をスタートさせた同級生で、出身地も同じです。時々会って遊ぶ仲間でもあり、野球においては切磋琢磨してきた仲間。「あいつがやっていたら、自分もやらないといけない」という気持ちにさせてくれる存在、ライバルであり大切な仲間です。『カナダ高校野球留学を目指す選手へ』英語ができなくてもなんとかなります!僕の性格がそうなのかもしれませんが、とにかく焦らないことが大事。会話をしていく上で、いろいろな言葉を覚えていけばいいのです。でも、日本人のシャイな性格は少し変えてみたほうがいいかもしれません。振り切ってガンガン積極的に行くようにしたほうがいい。しゃべりすぎるくらいで、ちょうどいいです。野球面では、日本人の野球レベルは高いと思うので、心配はしなくていいと思います。ただ、木のバットは、最初のうち全然飛ばないと感じるかも。僕は2年生まであまり飛ばなかったのですが、自主的に行なったトレーニングで力をつけて飛ぶようになりました。こうしたオフシーズンの時間をうまく使って、身体を鍛えることも大事です。また、カナダでの留学生活では、自分の経験からすると「調子に乗ってあまりハメは外さないように」と言いたいです(笑)。カナダに渡った時、自由で何でもできると思いました。でも、そうではありません。自由の意味をはき違えないようにすることが大事です。『強いチームをつくってワールドシリーズを目指す』現在は、アメリカのミズーリ州にある四年制大学に通っています。高校時の活躍が認められて進学できたということもあり、この4年間でチームをどれだけ強くできるかというのが課題です。今のチーム状態は、まとまりはあるけれど、戦力としては弱いので。強いチームをつくって、4年生の6月にワールドシリーズの出場が目標です!自分がチームの中心選手としてどれだけ貢献できるのかというのもミッションだと考えています。そして、卒業後のまだ先の話ですが、いずれは日本に帰って、英語と野球両方に関わる仕事ができたらいいですね。<取材・文>金木 有香

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